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『食と文化の謎』マーヴィン・ハリス著 [読書]

(某歌人のまねをして)今朝の目覚めの歌

「良心」と名付けて腹に巻く紐の食ひ込みたればわれは罪人

請求書のかはりに他人(ひと)の預金通帳が届いた むろん夢だが

七色の小人が胸でとびはねる すでにわたしは目覚めてるのに


さて、今日の1冊。

食と文化の謎 (岩波現代文庫)

食と文化の謎 (岩波現代文庫)

  • 作者: マーヴィン ハリス
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 文庫



ポンテギ以降気になってる、食の嗜好はけっこう作られる部分が多いんじゃないか、ということに関連がありそうなこの本も読んでみた。

著者はどうやら、人類学者としては異端とされている人らしいのだが、そのように思われるだろう訳もこの本を読めば、分かる。
この人の説の根幹は「最善採餌理論」と言って、食慣行は偶然の産物なのではなく、餌を採集するコスト(代価)に対するベネフィット(利益)の差引勘定により、わりの良い食べ物がよい食べ物となる、ということで、これにより、地球上のいろいろな食慣行について検証していく。
まず、最初はインドではなぜ牛肉は食べられず、神聖視されるか?から始まり、イスラムで豚が嫌悪されるわけ、など検証を進めていく。
で、こんなところでとどまらないのがこの本の面白いところで、
昆虫から、ペット(これについてあつかっている章のタイトルはなんと「ペットに食欲を感じるとき」!)
そして、人肉食についてまでそのコストとベネフィットで説明しているものだから、まあ、きわものと思われる要素はたっぷりある。

他の人類学の本をあんまり読んでないので、その説が適切なのかどうかは私には判断できないが、これだけ読むと、なるほど~~と思っちゃう。
巻末に小泉武夫の解説付き。
そのなかに「食に関する本には、その1冊を読んでむらむらと食欲の出るものが多い中、読み終えても相当の間、食欲の出ない本というのも驚きで、まさに奇食の1冊である。」とありますが・・・
わたしはその後、犬に出会うたび、この犬、どんな味がするんだろうな、と、下腹部あたりを眺めながら街を歩いています。(わたしの場合、肉はおいしいと感じる領域が非常に狭いのでたぶん、嫌いだとは思うんですが)
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